カンムリカイツブリ観察記 in 瓢湖 part2
part1はこちらです。
カンムリカイツブリのペアが、瓢湖の岸に近い場所で5月末頃から3個の卵を温めてきました。
巣作りを始めてから約4週間後の6月26日土曜日の朝に行ってみると、昨日かえったという雛が親鳥の背中から顔をのぞかせていました。
やったー!!
この姿が見たかったんです。
カンムリカイツブリの雛は黒と白のシマシマ模様でおでこと目の横が赤く、親鳥と全然違うところが面白くてなんともいえないかわいらしさです。
卵はあと2個あります。
肉眼ではわかりませんが、カメラのレンズを通して見ていると、やがてそのうちの1個に何やら変化が・・・。
実のところ、私のカメラとレンズでは何か動いているような・・・という雰囲気を感じるだけでした。
家に帰ってから画像をPC画面で拡大表示してみて、卵の殻の割れ目が徐々に大きくなっているのがわかりました。
もうすぐ2羽目が誕生するところです。
この後どれくらいで雛が卵から出てきたのか、私の撮った写真には決定的瞬間はありませんでした。
でも、約30分後の写真では親鳥の尾羽のあたりで、ハイ!こんにちは!
白い産毛の部分がまだピンク色の誕生間もない雛の姿です。
卵はあと1個。
親鳥は引き続き温めます。
ピンク色っぽかった雛はすぐに白黒のシマシマになり、産まれてから2時間もしないうちに泳いでいました。
なんと成長の早いこと!
親鳥はせっせとエサを取ってきては雛に与えます。
カンムリカイツブリの雛といえば、今までは泳いでいるか親の背中に乗っているところしか見たことがなかったのですが、このたび枝や草の上を這う姿を初めて見ました。
亀のような動きでユーモラスです。
親鳥の背中に乗りたくて、体をビョーン。
背中にダイブ!
そして翌日、日曜日の朝。
3羽目がもし産まれていたらもう巣にはいないかも・・・と思いながら同じ場所に行ってみると・・・。
まだいました!
2羽の雛は元気いっぱい。
しばらく見ていると、親鳥がどちらも泳ぎ出して巣に戻ろうとしないので、3個目の卵はダメだったのかな?と周りの人たちが話していました。
でも、数十分後には戻ってまた温め始めたので一安心。
親鳥は今日もエサやりに大忙し。
小魚とはいえ、雛にはどう見ても大きすぎる魚に大奮闘する場面も。
ほら、お食べ。
えっ?
なんかデカすぎない?!
食べてみようかな。
でも・・・
むむむ・・
・・・。
よし!
入っていくか・・・?!
がんばれー!
・・・やっぱりムリ。
口に入らなくて落とした魚を、親鳥は拾って洗って食べやすいようにつついて再チャレンジ、さらに再々チャレンジ。
でも結局大きすぎてダメだったので、また別の魚を捕まえてきたり。
何度も巣を流されてきたカンムリカイツブリのペアに待望の雛が産まれ、幸せそうに子育てする姿を見ることができて、私も幸せな気持ちになれた週末でした。
こんなによく見える場所で子育ての様子や雛の誕生まで見せてくれたカンムリカイツブリの家族には本当に感謝です。
気になる3個目の卵ですが、聞いた話によると翌日の月曜日の朝、無事にかえったそうです。
良かった~!
親鳥は1時間ほど巣でエサやりをした後、雛3羽を背中に乗せて巣を離れ、その場に居合わせた方たちが万歳しながら見送ったとのことでした。
みんな元気に育って、願わくば来年以降もまた同じ場所で巣作りして欲しいな・・・!
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